健康寿命の延伸及び、生涯現役社会の構築

地域・社会課題
  • 要介護の原因の1/3を占める足腰の痛みなどの筋骨格系疾患による要支援・要介護認定者と介護費の増加、介護者の負担の増加、要介護による経済コストなど。
  • 特に医療専門人材が不足する地域において、硬性カスタムインソールが筋骨格系疾患に対して適切に提供されていないこと。
実証内容
  • 足の写真だけで作成できる硬性カスタムインソールを変形膝関節症患者等に普及させるモデルを作るとともに、国内初となる高齢者への転倒予防効果を実証する。また広域からの発注増加に対応できる体制構築のため、3Dデータ製作プロセスの自動化を進める。
  • 補助金額(交付決定額):約1,720万円
期待される効果や、地域・社会へのインパクト
  • 各地域が掲げる健康寿命延伸に寄与し、本人のQOL(生活の質)の低下を抑えることにより、①高齢者本人及びその家族による生産活動低下・経済損失の抑制、②家庭の活動の維持・拡大につなげ地域経済を下支えする。健康関連QOLの高い高齢者を増やし、多くの高齢者が社会参加する活気ある地域をつくる。
収益源

硬性カスタムインソールの提供による収益

事業者名

株式会社ジャパンヘルスケア
https://jp-hc.com

実証地域

東京都江戸川区、三重県志摩市、三重県御浜市、長野県松本市、大阪府大阪市、福岡県八女郡広川町

コンサルタントからの応援コメント

(株)ジャパンヘルスケアは、硬質カスタムインソールの普及により、足、脚に係る筋骨格系疾患の予防に取り組む。ビジョンは「100歳まで歩ける社会をつくる」。社の代表は足病医でもあり足病治療の専門家でもある。

市場で流通しているインソールは主に柔らかい素材を利用した汎用品であるが、患者一人一人の足の状態に合わせたオーダーメイドのインソールを処方することでより高い疾患予防、痛みの軽減、高齢者の転倒予防を目論む。整形外科医と連携し、硬質カスタムインソールが脚足に与える効果をメカニズムの視点で証明するとともに、高齢者施設と連携し、転倒予防効果に関する資料も作成中(エビデンスの作成)。

高齢社会の進展に伴い、今後ますます高齢者のフレイル予防、変形性膝関節症への対策は社会課題となってくるので全国的に連携できる自治体は数多あると考える。特に医療専門人材が不足している地域においては、足、脚に係る筋骨格系疾患に対して適切に対応できてない可能性があり、ジャパンヘルスケアの取り組みが貢献できると考える。現在普及しているインソールと比較し優位性を客観的な証拠に基づき訴求できれば、自治体による介護予防施策の中に組み込むことを目指すアプローチも可能と考える。