AIを活用した病害虫予報アプリ開発による農家の収穫量アップ・農薬削減の実現

地域・社会課題
  • 農業の担い手の減少、新規就農者の高い離農率
  • 野菜の病害虫被害による収量減少
実証内容
  • 病害虫予報サービスにより、被害を軽減し農家の収穫量アップに貢献する。複数の業態の農家に対し実証を行う。
  • 愛知県名古屋市、豊橋市、京都府京都市は露地野菜農家
  • 愛知県一宮市はハウス栽培農家
  • 東京都国立市は市民農園運営者
  • 補助金額(交付決定額):1,677万円
期待される効果や、地域・社会へのインパクト

今まで勘と経験により実施されてきた病害虫対策を、AIによって新規就農者などスキル不足の人でも適切な対策ができるようになる。農業の振興、農家の所得向上、農薬削減による環境に優しい農業の実現が期待できる。

収益源

病害虫AI予報をサブスクで提供する。 収量アップによる収益増分を原資にお支払いいただけると考えている。

事業者名

株式会社ミライ菜園
https://www.mirai-scien.com

実証地域

愛知県名古屋市、一宮市、豊橋市、東京都国立市、京都府京都市

コンサルタントからの応援コメント

野菜収穫量の40%を奪うとも言われる病害虫被害の社会課題を解決しようとする意義ある取り組みである。従来、病害虫に対する予防策は属人性が高く、ベテラン農家でも予防に資する新たな情報源が求められていた。本事業では、ミライ菜園が開発中の行害虫予報A Iアプリの実証を行うものであり、実用化に向けて農家や企業パートナーと共創して進められた。

<横展開のポイント>
すでにJ Aなどのパートナー企業と共創して取り組みが進められている。横展開していくためには、まずは確実に本補助金で取り組んだ地域での成果を検証していくことである。合わせて、行政(地方自治体)に対する情報発信も期待したい。農業振興や新たな農業の担い手育成に注力して取り組む自治体に対して、本事業が与える政策効果を認識されることが横展開を進める上で大変重要であると考える。

<地域や社会インパクトについて>
農業振興または農村活性のために、本事業が果たす貢献性は高いことが考えられる。行政と連携を図り、地域の農業活動に与える影響を測定することも検討していけば良いのではないだろうか。

<連携可能性について>
すでに取り組みが進められているがJ Aなどの企業の他、行政との連携も進めていくとより事業成長につながるものと考える。本補助金事業で行った事業及びその成果をまとめ、情報発信していくことなどを検討しても良いと考える。